私はいつごろからか、「収集すること」に魅力を感じて生きてきた。
今手元には小学生の頃にスタンプノートとしていた一冊の赤いキャンパスノートがある。
今手元には中学生になりたてのころ集めていた消印の紙を入れたファイルがある。
今手元には中学二年生から始めた旅行貯金の通帳がある。
その他にも私の手元にはたくさんの収集品がある。
皆は収集に対し何を思うだろうか。
場所を減らすだけ。変なことをしている。
どう思われても構わないが私は誰もが収集癖を持ったうえで生きていると勝手に考えている。
どんなものでも構わないがそうやって相手の収集を批判する人ほど家に物が多く、収集しているのである。
キッチンの奥さんはやたらと調理器具にこだわる。
これは知らず知らずのうちに「便利なもの」を集めることが趣味になっていて調理器具を『収集』しているのではないかと私は考えている。
自分が便利になるから、と何かと理由をつけて買いあさるのは自分の主張を正当化しているのであって所詮、私達と変わらない収集家なのだと思う。
この世において収集をしない人はいないのだから、批判することなく皆が楽しみあって収集するのがベストだと私は思う。
そのおかげで経済は回り皆が潤うのだと思っている。
令和5年4月30日 作成
令和5年5月9日 加筆・公開