そてつ 旅行ブログ

旅行からは逃れられない運命なのさ…。

瀬戸大橋に踏まれた島、与島訪問記 

221日、天気は大雨。 

本当は瀬戸内海の丸亀市内の島を船で巡る予定だった。 

讃岐広島から始まり、手島、小手島の三角点、旧手島簡易郵便局跡など様々みたいものがあった。 

 

が。 

 

あいにくの大雨。 

讃岐広島で朝起きた時からポツポツきていて、船に乗ったらばいざ本降り。 

あまりにひどい。

 

雨という気象現象ゆえに恨めないことがさらにひどい。

なんでこう日程にぶっつけて雨降るかねぇ。

雨でどうするべきかと悩むところからスタートした旅となった。

 

結局どうしたのか、ぜひ最後までお読みくださればと思う。

 

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手島港に到着したら、一旦待合所に。 

土砂降りに怯んで結局どこにも出られず、7時に港に着いてから、12時の船が出るまでほとんど待合室にいる寂しい人になってしまった。 

こればっかりは悔しいのでまたこようと思いつつ。 

 

雨男そてつ、涙のピースサイン

んで、どうしようにももう動けず小手島は諦めた。 

毎年航路無料はやっているし、またくるでしょう。 

ということで丸亀市の島は諦めたので夜の東横インまで暇になった。 

それで思い出したのは櫃石島の存在。 

櫃石島は瀬戸大橋に踏まれている都合、船がなく、自家用車でも立ち入ることができない。 

よそ者が入る方法は唯一、坂出駅児島駅を結ぶ路線バスのみ。 

んじゃらばその島に行こうと思った。 

 

が。 

 

バスはあるのだが帰りの時間との兼ね合いがとてつもなく悪い。 

琴参バス瀬戸大橋線坂出駅から与島、岩黒島、櫃石島3つの島内をぐるっと回って児島駅に向かう。 

つまり、一直線ではないので時間がかかるのだ。 

1台のバスが児島駅坂出駅をピストンする形なので帰れはするのだが、散歩できる時間も短い。 

じゃあどこなら都合がつくかと思ったらば「与島」という結論に辿り着いた。 

与島なら1時間30分くらいは観光が可能だし、郵便局が閉まる時間より早く島のバス停に到着できる。 

郵便局の閉まる2分前なので賭けではあるのだが、いけないこともないだろう。 

 

坂出市内を少しお散歩して、1530分発車のバスに乗る。 

マイクロバスみたいな車両で、これが路線バスなのかという感想を抱いたことで、都会に馴染んでしまったなぁとふと感じる。 

THEマイクロという車両で来た、琴参バス瀬戸大橋線

あ、でもそもそも自宅のある山の麓にバス停はあったけどデマンドだったから呼ばなきゃこなかったか。 

山の麓に降りるのに車がいるから結局、そのまま車を運転してもらって下界に降りた方がいいので呼んだことはなかったなぁと思い馳せるなど。 

まぁあんなところで定期バスなんざやっていたら1週間で赤字、2週間で赤超えてファンシーなピンクくらいの決算にはなりそうなもんだ。 

 

坂出市内も少しだけ停車していくが、あまり乗降客はいない。 

まぁ島に帰る人とかは大概、市の中心部たる駅周辺に用事を済ませにくる人が多いから仕方ないかも知れない。 

 

そして、瀬戸大橋に突入。

瀬戸大橋の景色、ド曇天

 

しかし、あまりにもスルッと突入してしまってどこから瀬戸大橋??となってしまう。 

僕の瀬戸大橋歴が浅いだけというのはごもっともだが、ドライバーさんから見るとどんな感じなのか、とてつもなく気になるので、いつか四国にドライブなり、誰かに便乗同行するなりしたいと思う。 

 

さて、人生2度目の瀬戸大橋。 

1度目は昨日列車で渡った。 

イレギュラーがあったとはいえ、電車の橋と車の橋のどちらもを1回の旅で渡る人というのも珍しいかも知れない。 

 

という話をしているうちに与島パーキングエリア。 

与島パーキングエリアで時刻調整を行い、数分停車ののち定刻にて発車。 

ここからが島外民にとってこの島を訪問するに当たって厄介なエリアとなる。 

その厄介の理由がこの「与島ゲート」。 

車窓から見る「与島ゲート」

警備員がいて、チケットを渡さないと入れないらしい。 

つまり、島外の人間はここで文字通りの「門前払い」を食らうわけだ。 

ちなみに徒歩では突破できるので、与島はまだ楽。 

与島パーキングエリアに車を置いていけばいいから。 

問題はこの先の岩黒島、櫃石島の2島。いずれもバスが抜けられるようにジャンクション様の施設はあるのだが一般車は通行ができない。 

また、パーキングエリアのような開放された駐車場がない。 

このため、バスを使わないと訪問できないという難易度になってしまっている。 

 

しっかし、このバスというのが本数が少なく・・・ 

14往復もしくは5往復になっているはず。 

そのため、訪問できるうちに訪問せねば、機会を逃し続けることになるのである。 

 

※両島において従前はゲートの前に車を止めて徒歩で入島するという手段が取られていたこともありましたが、グレーゾーンなので避けましょう。 

 

前述した通り、このバスは島内を満遍なくカバーしていくためどこに降りるかでお散歩のクオリティが変わっていく。 

僕は、坂出与島郵便局も訪問しようと思ったので「浦城」というバス停で下車することにした。 

このバス停が与島内の終点となるバス停で、このバス停をバスはUターンして戻っていく。 

浦城B.S. 私だけ降りた

大きい転回場とまぁ地方だなぁというレベルの待合所で構成されている。 

 

結局、郵便局に着いたのは15時58分、貯金窓口営業終了2分前だった。 

局舎。後ろにそびえる瀬戸大橋が印象的だ

普段なら16時をすぎてもATMで入金してハンコだけもらうなど工夫するのだが、あいにくこの局にはATMがない。 

そのためなんとしてでも16時に間に合わせたかったわけだ。 

実際、バス停から100メートルほどでなんとか間に合う距離だった。 

 

貯金の方は、ハンコが3つある局で、香川県西エリアのタカラ印スタンプラリー用の「梵字」スタンプが一種類、瀬戸大橋をモチーフとしたものが2種類だった。 

 

これ以外に局名のみの印もあるがここでは割愛

せっかく島の郵便局に来たので、風景印も押印。 

今は全局では私はもらっていなくて特に印象に残ったとか、局長さんによくしてもらったとかそういう時だけ押印している(あとはゆうちょ支店併設の大きい郵便局) 

ということで、郵便局の用事は終わり、あとはゆっくり島内を散歩しつつ与島パーキングエリアに戻ることになった。 

 

局員さんに勧められた鍋島に向かう途中、使われていないようなプールがあった。 

哀愁漂う廃プール

水は雨水が少々という感じだが、いい具合に錆が回っていて哀愁を感じる。 

すぐ目の前に海があるという立地というのがさらに風化を激しく、そして哀愁を強めている感じさえ覚える。 

錆びている原因はおよそ潮風による風化だろうがなぜそもそも使われていないのか。 

とある方のブログを参考にする限り、2008年まで小学校、および中学校があったとの旨が記載されている。 

小学校の方はすでに建物も取り壊されてしまっているようだが、中学校は建物が現存するとの情報がある(これについては私が確認していないので真偽不明) 

しかし、同じ方のブログに「どちらの学校もプールの施設が見当たらない」という表記があるのでおよそこの2校、さらにいえば幼稚園までもが共同で使っていた可能性が高いだろう。 

 

しかし、学校跡からいずれも距離が離れるがそれは島のご愛嬌ということなのだろうか。 

 

プール跡からは今から向かう鍋島もしっかり見えた。 

 

今から向かうのは、ココ鍋島

わずかな道をゆき、今から向かうは鍋島。 

鍋島は人の住んでいない島だが大事な役割を担っているためにこのような堅牢な通路で保護されている。 

また、二等三角点「與島」(読みはよしま)も鍋島島内にある。 

ほんで、「大事な役割」というのが何かといえば海上保安庁灯台がこの島にあるのである。 

鍋島灯台といい、瀬戸内海の海運を掌握する本当に大切な灯台だ。 

足元に気をつけて進む。

雨というのは無残なものでカメラはブレブレw

すぐ下は少し高さがあってすぐ海になっている。 

岩場なので落ちたらばまず骨は逝くだろうと最悪の事態にも頭を回らせておく。 

ところで、あまりにも酷くないだろうか、これ。 

プラスチックゴミがなんちゃら〜とかいうのは本当に気持ちだけはわかる気がする。 

まずゴミ拾いだな。 

それに尽きるなと思ったのであった。 

実際、ここまでの地形になってしまうとゴミ拾いも容易ではないのは察するに至るが。 

 

鍋島は堅牢に補強されていてコンクリートの階段さえある

 

鍋島を発つ。 

磯の匂いがとてもするあのコンクリートの橋を渡って与島に帰ろうとおもう。 

だんだんと雨もキツくなってきてしまってどうしたものかと頭を悩ませる。 

とりあえず郵便局の横の道を上り、先ほど局長さんにお教えいただいたバスが通れない裏道を通って与島の集落を山の方へ山の方へと上がっていく。 

島というのはこんもりと盛り上がっているから島というのであって、山がない島はないだろう。 

ということで、急な階段でさながら登山ではあるが、帰るためにも登ろうと思う。 

山を上り、先ほどバスで来た道にでる。 

小学校の前というようなバス停の名前だが先述の通り小学校はすでに存在しない。 

小学校が廃校になっているということを知っていれば旧校舎があるのではないか?と疑ってきちんと探索しただろうが、こういうところがまだ私に足りない。 

というか行き当たりばったりすぎる気もする。 

本当なら今の時間は小手島という島で三角点を巡る予定だった。 

 

こういう旅のスタイルはいつか自らの身を滅ぼすということは常日頃から意識しているはず、しているはずなのにやめられないんだから依存性があるのかもしれない。 

旅はかっぱえびせんということか。 

 

実際にはジャンクションとして指定はないものの瀬戸大橋に踏まれる各島で降りる住民のために各島に結構な規模のジャンクション様の施設が設置されている。 

が、水が滴っていてひどい。 

あまりにひどい。 

 

雨がひどい。高速本線の水も島に排しているのか道にはところどころ洗い越しができていた

瀬戸大橋は列車と自動車の共用橋(実際は車両と列車が並走することはなく階層が違う)のため、列車が通ることもある。 

実際、この前日、岡山から高松に渡ってきた時は列車で来たのでよく知っている。 

 

そういったやつが橋に入る前にくっつけた水滴だとかがポタポタしていてポタポタ焼き。 

ポタポタやきのおばあちゃんは変わらずにこの水滴が落ちるところを変えて欲しかった。 

したから見上げると「土木」という感じが出ていてとてもよろし梅よろし。 

 

ほんでもって徒歩でなら越えられる例のゲートを通過。 

お決まり、係のおじさんは暇なのかアニメに没頭していました。 

とはいえ道を聞けば教えてくれるのでありがたい。 

ごめんね、アニメ鑑賞の邪魔をして。 

 

ということでようやっと与島パーキングエリアに到達。 

足がびちょびちょで最悪。 

洗い越しも超えるなど道路状況があまりにも酷かった。 

と、ここで「ようこそ与島へ」の看板。 

また来ますね^^

そっか、普通の人は与島パーキングしか入れないのか。 

僕はバスで来てバスで帰るので与島島内をしっかり散策しましたよw

とひとりで何かに対し誇るなどし。

 

ということで与島っぽいお土産をを諸先輩方に購入したり与島パーキングエリアのスタンプを押すなどして、さらには高速道路にパーキングによくある、給茶機で温かいお茶を嗜んで出発の時間に。 

雨で冷えた体にはよく効きます。 

 

ちょっと早めにバスの待合所に出向き、バスを待つこと数分。 

先ほども乗った同じバスがやってきます。


 

山梨同様、運転手さんはこんなところで乗る人など・・・と思っているので軽く手を上げて「乗車します」のサイン。 

田舎では当然の慣習のようにやる(そてつ調べ)このサインなんですけど、都会に出てきてやっている人があまりに少なくて驚きましたね。 

木の影から急にお客さんが出てくるとかそういうことがないからか、都会はと勝手に納得しています。 

 

無事に帰りのバスに乗車。 

与島パーキングは上り方面下り方面いずれも与島の中で最初に停車するバス停なのでこの後結局先ほどの浦城停留場方面に向かう。 

 

浦城で転回のち、停車。 

 

ここで郵便局の局員さんと局長さんが乗車されてくる。 

実はさっき「帰り一緒のバスですね」と聞いていたのでここまでは予想通り。 

と、ここで局長さんが一言。 

「いたいた!いてよかった〜!!」とどうしたんだろうと思ったらば私が局にクリアファイルとその中身をまるっと忘れていたらしく。 

いてよかった、ごめんなさい。 

忘れ物大王の名をさらに強めたのだった。 

 

ということで局長さんと半ば歓談しつつ、瀬戸大橋を渡って坂出駅まで。 

話が楽しすぎて瀬戸大橋を眺めるのを忘れていたが、橋自身は下からも横からも見たからいいとしよう。 

 

坂出駅をおしゃれ撮り、イレギュラーながら充実した旅となった。

坂出駅につき、丸亀行きの電車で確保してあった丸亀の東横インに。 

この日は無事に終わったのだった。