みなさんは富士山と聞いて何を思い浮かべるだろう?
「日本一の山」というフレーズ?はたまた、冠雪したあの見た目?
私は、地元が山梨ということもあり、山梨富士が大好きで、河口湖の逆さ富士が特に好きだ。
そんな河口湖の山1つ超えた街、富士吉田で郵便局が移転し、局名を変更すると一報が入った。
今日はそんな「富士吉田本通郵便局」を中心にして、河口湖周辺の郵便局やスポットに触れられればと思っている。
最後までお読みいただけると幸いである。
※本記事は2023年10月12日の取材をもとに作成しています。
現在とは状況が違う場合がありますので必ずご自身でご確認ください。
中央高速に入ってしばらく経った。
今日は父親がたまたまの休みで私が旅費を持つという条件のもと同行・運転していただいているので、あらかじめ、その点のみはご理解いただければと思う。
とは言っても、特段やることもないので、父子談笑を楽しみつつ、大月ジャンクションで富士五湖方面の中央高速支線に入る。
普段、こちらは滅多に来ないので、とても新鮮だ。
そこで、パーキング休憩をこの中のどこかでとろうという話にまとまった。
都留市の谷村パーキングエリアで休憩とする。
ここ実は「やむら」と読むんだそうな。
漫画の「岳」を幾度となく読んだ私と父は、不正解ルートまっしぐらな「たにむら」パーキングエリア、いや谷村山荘?などとふざけていた。
ちなみに、ハイウェイスタンプはこんな感じ。
「富士山と富士五湖」がポップ的に描かれている。
高速を河口湖インターチェンジで降りる。
河口湖インターとは言いつつ、富士急ハイランドのすぐ脇なので、実質的には富士吉田インターみたいな感じだろうか。
名前が被らないのか心配になる?大丈夫。この先この道路は忍野村など東側に向かっていくから。
ということで、河口湖インターを降りたのが8時35分。
およそ2時間で山梨に着いている計算になる。さすが山梨、近い。
という中で、何をするかといえば、せっかくここまで来たので富士信仰の浅間神社を見なくては損ではないだろうか?と思い、まずは北口本宮浅間神社を目指すことにした。
大きい参道を抜けた先にあったのはハイパービッグな鳥居。
さすがに富士信仰の中心地ということもあるのか、大きいという感想以外が出ないほどに大きい。
【1局目 08176 上吉田郵便局 2023/10/12 9:08 訪問】
神社すぐそばの郵便局。
「北口浅間神社の鳥居と富士山」という絵入り印がある。
実は9月まで向かいに旧上吉田郵便局が残っていたが、道路拡幅に伴い、取り壊しとなってしまったご様子。
しっかし、ここ最近、富士吉田管内、道路拡幅が多い気がする_
ということで上吉田郵便局を出発したので、今回の目的地たる次の郵便局へ向かう。
【2局目 08200 富士吉田本通郵便局 2023/10/12 9:44 訪問】
10月23日に移転・改称する郵便局。今回の目的地。
斜向かいにできる新局舎はすでに建造済み。
ところで、斜向かいの土地にできるので、改称の必要があるのだろうか、と思ったが、局員さんの仰る、富士吉田の本局との間違い電話が多い、というのが本音なご様子。
局長さんから出てきた建前は「金鳥居」というのが地名にも使えるから、と。
ちなみに住所は中曽根になるので本当に建前として出てきた感じがする。
そして移転の理由はこちらも道路拡幅のようなので、今後は以前の局舎は解体に向かいそうだ。
ちなみに、この郵便局の改称を以て、「富士吉田」と局名に入る局は本局の1つのみとなった_
さて、今日の目的を達成した後は河口湖方面に向かおうと思う。
途中で、新倉郵便局を回収・・・
ええっ!?反対側!?右折レーン逃したよ。。。
という事情で、新倉郵便局のみスルーすることとなった。
【3局目 08042 河口郵便局 2023/10/12 10:13 訪問】
トンネルを抜け、河口湖の近くにやってきた。
先ほどは北口本宮浅間神社を訪ねたが、今度は河口浅間神社を訪ねて見ようと思い、ここにきたわけである。
昔からこの場所にあるらしく、対岸の河口湖郵便局と歴史はいいとこ勝負らしい。ただし、建物は平成初頭のもの。
キャンプのお客と外人ばかりが来るそうで、大変ではある、とおっしゃっていた。
ちなみに、以前は電話局だったそうな_
ということで、一旦、観光タイムとしたいと思う。
目の前に河口浅間神社があるので、それを参拝しつつその奥にある「母の白滝」に訪問してみようという算段である。
このためにファミチキを買ってきたので滝のもとで食べたいと思う。
山の初めは舗装路になっているので、最初は不安がない。
途中の砂防ダムが見えたあたりで、非舗装路に入る。
今日はトレッキングシューズを忘れてしまったので、ボロボロのスニーカーで登るわけだが直接石の硬さが伝わってくるので実質足ツボマットを踏んでるような面白さがある。
そこから10分ほどのぼり、一旦舗装路に出ると滝が見えてきた。
実は徒歩ではなく、車両でも近くの駐車場に止めることで最後だけ舗装路を歩くだけで簡単にアクセスできる。
ちなみに、滝はこんな感じ。
父の白滝というのも少し上にあるのだが、いく気が起きなかったというのはだめだろうか。
そして、この日の母の白滝はカメラのこと語りたがりキモじいさんが女の子に色々教えてて「邪魔しちゃ悪いなっ!」と思い私たち親子はファミチキは食わずに早々に退散することとした。
さて、下山して神社のお札も買ったので次のスポットに行こうじゃないか。
【4局目 08106 大石郵便局 2023/10/12 12:06 訪問】
大石集落の真ん中にある郵便局。
相当古い郵便局で局名標がいわゆる旧郵政書体とも違うような面白い書体をしている。
パーツ同士が細い線で繋がっているのもまた、特徴である。
ところで、実はこの日から局長さんが変わったようで、挨拶いただいた。
しかし、なんでこんな中途半端な日に変わったのか、、、。
いろんな話をしていただいたのだが、やはり印象に残ったのは「ティッシュ」の話題で、最近局でもらわなくなったんですよね、って話をしたら、本部が送ってくれなくなった。とおっしゃっていた。
あれって発注じゃなくて本部が送りつけて来るんですね、驚き。
絵の入った局名印があり、図案内容は「大石」の文字をデザイン化し「大」は富士山を、「石」の口の部分で河口湖を表しているとのこと_
【5局目 08817 西浜簡易郵便局 2023/10/12 12:27 訪問】
この日はじめての簡易郵便局。
局名の由来は以前の西浜村から来ているそうでつまり西浜村で唯一の郵便局だった感じではなかろうか(その点については真偽不明)
現局長さんの生まれる前からこの建物でやってらっしゃるそうで、以前は宿をやっていたそう。
開局時から今まで一緒なのだが、唯一2009年に一度、閉鎖を挟んでおり、この期間がなんの期間なのかは不明_
郵便局をめぐるというのは私にとって旅のきっかけなので、せっかくなので湖のそばまで行ってみようと思う。
道の駅かつやまというところに車を止め、中の売店を見てみる。
その前に入り口に道の駅スタンプがあったので押印しておく。
この辺りは流鏑馬が有名なようで、道の駅スタンプ、配布されているマンホールカードのどちらともに流鏑馬の意匠が使われている。
いつか本格的に見にきてみたいとも思うが、機会はあるのだろうか、そもそも広く一般に公開されているのだろうか。
そして、本題は目の前の河口湖である。
綺麗に揃えられた芝を進むと水場に到着できる。
ちなみに一昨日は愛知の海を触ったので、手触りを比較してみようと思う。
うーん、水!!
ちょっと湖畔で休憩しつつ父とたまの馬鹿話タイム。
こうやって話ができるのも旅のいいところだとやはり思ってしまうわけだ。
【6局目 08138 鳴沢郵便局 2023/10/12 13:03 訪問】
データー上は、鳴沢村で2つある局の1つとなっているものの、もう1つの郵便局が富士山五合目簡易郵便局という「住所のみ鳴沢村」という形なので、局員さん的にはここが唯一の郵便局という感じだったし、そういう認識が普通かもしれない。
富士山スバルラインをひたすらあがったところにある郵便局、そりゃ自分の街とは思えないよなぁ…
平成元年の建物で以前の建物からは建て替えたため旧局舎は現存なし_
ということで、お昼のいい時間になったので、ここで郵便局は中断してお昼ご飯と温泉の時間にしようと思う。
場所はすぐ近くの道の駅なるさわに決めた。時計塔のデザインなどなどを見るにJAが委託運営しているようだからさぞおいしいものが出てくるだろう。
父は「せんどそば」を食べていた。これは鳴沢村の郷土料理で、いわゆるツマのような大量の切り大根を乗せたお蕎麦のことである。
実際少し食べさせていただいたがとてもおいしかった。
こう、シャキシャキとした大根とツルツル入っていくそばの差が、ね?(言語化不可能)
私は馬丼をいただく。
昔から鳴沢村では富士登山者の荷揚げを目的とし、馬が多く飼われていた。
そのため、多少の馬肉があり、そこから馬丼はこちらも郷土料理という感じになっている。
こちらは、牛丼の肉を馬にしたという感じであり、別段特別ではないように感じるかもしれないが、やはり、東京の日常生活で馬を食べることは少ないため、とても美味しい。
馬の牛とは違う厚い肉とたれとの相性も抜群だ。
ということで、道の駅でたらふくご飯を食べた後、すぐ後ろにある温泉に入ることにした。
すぐ後ろなので歩いてでも行ける距離なのだが、父親は車を動かすとのこと。
なぜと聞けば「道の駅の客層が自走の高齢者ばっかりで、もし当て逃げされたらこっちは施設利用中じゃないから不利になる」とのことだった。
わが父親、さすがは状況理解が上手なすごい父親だ!
温泉自体は、私自身調べた時にすごいきれいだったので、とても楽しみにしていた。
この温泉は「富士眺望の湯ゆらり」という名前で営業しており、入泉料は1400円と少々お高めではあるが、10種を超える温泉に入れるなら妥当な気もしないでもない。
中でも、中低温のサウナや、岩場に囲まれた洞窟風呂、香りのいい香り風呂など趣向を凝らした風呂はなかなか面白かった。
ということで、ゆっくり休憩しつつそろそろ後半戦に出発するとしよう。
ちなみに、先の道の駅には「なるさわ富士山博物館」なるものがあって少し気になって見てみたが、展示室の面積の割にミュージアムショップ(という名の何が何だかわからない宝石屋などなど)の割合が大きく、無料博物館って感じ、とふと思ったのであった。
次の勝山郵便局に向かう道中、面白い建物を見つけた。
洋風な建物で、なかなか面白いが気になるのがこれが学校敷地内にある、ということが気になる。
隣の郵便局長に聞けば、これは町立勝山中学校で富士河口湖町公式サイトによれば、この真ん中の塔は「雄飛の塔」というらしい。
まぁ、なんでこんなデザインになったかはわからないが。
【7局目 08079 勝山郵便局 2023/10/12 14:52 訪問】
平成3年に移転し、集配を廃止した郵便局。
元々は、勝山村の中心集配局だったとされる。
が、旧局舎がすでにないため、集配の痕跡は全く残っていない。
ところで、こちらもCTM(=貯金窓口用の入出金機)が更新されCTM6になっている。
通帳の印字、やっぱり変わったね。
消印としては、昭和27年から使われる、昔ながらの風景印あり。
ただし、私は押印せず。
貯金のゴム印は絵入り印として、「富士山と武田菱」と「富士山と河口湖」の2種類、局名のみのものの計3種類が配備されている_
【8局目 08873 小立簡易郵便局 2023/10/12 15:11 訪問】
現在の富士河口湖町の直近の前身に当たる河口湖町小立支所の標記が残る郵便局。
支所の標記があるが、町名が富士河口湖町に更新されていないことから想像できるように、現在は廃止された支所になっている。
建物内はやたらがらんとしていて、私はそれで気がついた次第。
施設の立ち位置的にもしかして元々の小立村役場だったりする?
そして、財産区の用例が残っているのもとても面白い。
上田温泉財産区とここでしか僕は用例を見たことがないので興味深かった。
ちなみに、読み方は「こだち」簡易郵便局。簡単な漢字ほど読みが難しいという悲しいお話。
今回、対応していただいた方はやたらお若い女性の方で、なぜ郵便局を受託?と思っていたら実は補助者様なのだそう。
というのも局長様のお子さんが出産をされるとのことで、それのお手伝いに駆けつけることになり、長期的に局を空けることになったそうで、以前からたまに手伝いをしていた補助者様が対応しているのだとか。
一時閉鎖しないのはさすがにまだ都会要素が混ざっているというところだろうか_
終盤に入ってきたので、そろそろ帰る準備をしよう。
と、その前に現在の富士河口湖町役場に訪問して、広域交付住民票を発給してもらいつつマンホールカードをもらう作戦である。
駐車場に車を止め、父にステイを頼んだあとで、1階の入り口に向かう。
住民票の発行をする住民課は大抵の役場で入り口正面にあるのでその意味でもありがたい。
申請書を書いて、マイナンバーカードを渡す。
発給しますのでお待ちください、とお決まりのセリフを言われたので「すみません、水道課ってどちらになりますか?」と問いかけてみる。
正面トップにある住民課の職員は各課の案内に慣れていることが多く、その点でもわかりやすい教え方をしてくれるので、これがベストな尋ね方となる。
水道課は3階で本当は階段で上がるべきかもしれないが疲れも相まって横着してしまった。
エレベーター。
マンホールカードは富士山と河口湖の風景が描かれたもので、富士河口湖町内2つあるカードのうちの1つに数えられる。 (もう1つは道の駅かつやまで収集済み)
ところで、ここで、マンホールカードを模した重ね押しスタンプラリーの台紙をいただいた。
しかし、旧市町村をくまなく回るものだったため台紙を見た瞬間に「こりゃ無理だ」と匙を投げた。
もし、皆様が富士河口湖町に行くことがあれば、まずは町役場のマンホールカードを収集することを強くお勧めしたいと思う。
スタンプラリーが観光のきっかけになるかもしれないからだ。
【9局目 08035 河口湖郵便局 2023/10/12 15:47 訪問】
富士河口湖町、現在の中心局にしてこの日最後の訪問局にあたる郵便局。
実は、「10局回るべ」と父と約束してはいたが新倉をすっ飛ばしたおかげで、予定通り、ここに間に合うことができた。
この頃は富士吉田本通郵便局の「特需」があり、やはり以前に比べて少しは趣味のお客も増えたとかおっしゃっていた。
風景印は河口湖の名物で「逆さ富士」という湖面に反射して逆さまに映る富士山の図柄で、相当前から使われているそうな。
「富士山と河口湖」の絵入り局名印もあります。
集配局で富士吉田郵便局傘下「河口湖集配センター」という扱いだそうな_
ということでこの日の全行程を完了したので、さっさと河口湖インターに向かう。
日帰りながら父子ともに満足した旅行となったと考えている。
お父さん、ありがとう。またどっか連れてってね()
【余談】
帰りにガソリンを入れた。エネオスフランチャイズのスタンドだったのだがそこのスタンドの従業員さんがとても丁寧に仕事をしてくれて面白かったので、余談としていくつかミニエピソードを載せようと思う。
・元気
接客業に1番大切な元気がすごい満点。
いらっしゃいませ!も大声だし、真似したい勢い。
・清掃
車内外を清掃していただいたが、いい意味で古風でドアをガバっ!と開けて「ゴミないですか〜」と探したり「このペットボトルは・・・入ってるね。」と確認したりしてたそうな。
僕と父親はそういう面白いの大好きなので、なんとも思わないが最近の人はびっくりするかも?
・窓拭き
印象に残っているのが窓拭きで、山帰りなので虫も多少ついていたがタオルですごい擦って落としてくれた。
回転率重視で給油が終わったらそこまで、な店舗も多い中、ここは給油が終わってもギリギリまで全従業員(2人)で落とし続けてくれた。
ありがとう、エネオス。
それではまた次回。さらば〜