東京観光の大定番といえば浅草である。
浅草周辺は魅力が凝縮されていて「和」とか「着物」とか「人力車」とか「うんこビル」みたいな外国人が好みそうな景色がたんと詰まっている。
中でも浅草観音こと浅草寺は雷門の存在もあってかとても混んでいる。
人力車の客引きも困らなさそうである。
どうでもいいが、僕は浅草で一度もその類の声かけにあったことがない。
何せ1人でふらりふらりと遊びつつカメラ片手に動いている変質者に誰が声をかけるか、という話だ。
人力車も流石にビジネス。無作為に声をかけていては金にならないので、こう若いカップルだとか、こう外国から来た日本初心者とかにバンバン声をかける。
面白いのは会社の垣根を超えて車夫同士が仲良くしていることだろうか。
この世界に「ライバル」という概念が存在していないのではないかという阿呆論まで頭に浮かんでは消えていく。
以上の理由より、浅草は東京観光の大定番中の大定番なわけだ。
当然わかるようにタイトルの下からみるは地下ではなく、地上で観光客と同じ高さから見るということだ。
これは食べ歩きだとか、そういった魅力があるのでとにかく人が多い。
大定番はこちらだからだが、僕は人混みが好きではない。
そこでと言ってはなんだが、上から見ることを思いついたというわけだ。
上から見るのに使うのが、雷門の斜向かいにある「浅草文化観光センター」という施設だ。
実は、ここの最上階が展望フロアになっており、そこから見るのが素晴らしいということなのだ。
そもそも、浅草寺周辺は東京最古の寺が縁起となって発展した町なので高い建物がそこまでない。
昔は凌雲閣なる建物もあったようだが、丁度100年前の関東大震災で倒壊し、それ以降この近辺のわずかなエリアは目立って高い建物がない、東京では珍しい土地となった。
また、この施設の立地も大切で、雷門交差点を超えて目の前という場所だからこそ邪魔するものがない。
ちなみに、こんな感じで見えるのである。
ここのいいところは人混みを高みの見物できることである。
下層階が観光案内所になっている都合上、入口は人が多いように見えるが屋上まで来るのは限られた人だし、多少混んでいても回転率はいい。
外国人など数枚写真を撮って下に降りている人も多いからだ。
武蔵な電波塔こと、東京スカイツリーも屋上からは見える。
前回に引きつづいてではあるが、スカイツリーを見られるスポットなんか紹介してしまうものだから、スカイツリー系ブロガーみたいになってしまっているではないか。
スカイツリーの景色はこちら。
入り口から入って右側から見える。
お昼しか入ったことがないが夜は20:00まで開いているそうなので、その景色もまた綺麗だろう。
この日はあいにくの天気だった。
しかし、せっかく東京に来たから!なのか乗客のたくさん乗った本来なら屋根が開くバスが下をかけて行った。
ガイドは「右手側が、浅草寺雷門でございます!」と話しているかもしれない。
さらには「このお寺は東京で最も古いと言われておりまして、1番最初は兄弟が隅田川で釣りをしていた時に観音様を拾って、自宅に本尊として奉ったことが由来と言われているのです。」
とか話しているかもしれない。 (後者は私が知識を言いたかっただけ)
あいにくの天気ということで天井は黄色い幌で覆われているのだが、黄色い幌がかぶっているところを上から見られる機会はなかなか限られるのでいい機会となった。
これが見られるのは雨で、かつこのバスを上から眺められるという条件が必須である。
多少珍しい景色と言えるかもしれない。
そしてもう一つ発見だったのが、東武の路線バスも天面がガラスになっていること。
これは気が付かなかった。
よく考えてみれば東京スカイツリーの事業主体に東武が入っているし、不思議ではないのだが、乗ったことがないものに関してはどうもうとくなってしまう。
浅草周辺はやはり独特に感じる。 それは交通標識も例外ではない。
僕が魅力に感じた交通標識は、仲見世の入り口にある。
「歩行者専用、但し自転車、“人力車”←!?!?は除く」というものだ。
しかも朝の10時から夜の10時という時間制限があるのもまた珍しい。
この時間制限も、人力車の営業時間か何かに合わせたものだと推察できるが、ここまで人力車が尊重されるのも歴史ある街だからというのがあるだろう。 面白い。
余談2編もついでに書いてしまったがこんなところで今日の記事は終わりとする。