そてつ 旅行ブログ

旅行からは逃れられない運命なのさ…。

【37年ありがとう】まもなく閉店のBeker'sで最後に食事した話

とある日、私がTwitterをふと眺めていたらばニュースとしてこんなものがタイムラインに流れてきた。 

JR東日本ハンバーガーチェーン、Beker’s、全店舗の閉店が決定」というものだった。 

 

実は私自身そこまでJRの駅の動きとかに知識が深いわけでもなく、JR東日本がハンバーガーチェーンを運営していたということをそもそも初めて知った 

 

その上で、その返信欄において私の知り合いもそうでない人も一定の年齢層くらいのかたが「懐かしい」とか「またいきたい」と言っていたところを見たわけである。 

 

そんなのを見てしまえば好奇心人間そてつ、行かないわけにいかない。 

最後の1店舗は千葉県の柏らしく、少し遠い気もしたがせっかくなので行くことにしてみた。 

 

 

向かうにあたり柏の駅は常磐線なので、上野で常磐線を捕まえることになる。 

上野で改札を抜けるのが面倒だったので上野っぽい写真はこれで許してください

品川でも東京でもいいのだがいちいち電車から降りたくないような寒さだったので、上野に来た。 

日暮里でもいいじゃないか?通過するじゃない。(京浜東北線利用者) 

 

高架ホームに滑り込んできたのは青色のE531系だったか?という電車。 

土浦行きの電車はこんな感じ。発着が高架ホームばかりというのも時代だなと

何系だろうが私には正直関係がないのだがこの記事は数多の鉄道オタクさん方も見られると推測されるので併記しておく。 

 

何はともあれ、これで柏まで一本で行けるということなら尚更席に座りたい。 

上野では席がなかったが三河島お客さんが数人降りたときに無事に確保したことも書き加えておく。 

その後も北千住南千住ととまっていくのだが、ここで驚いたのは「松戸の次、柏なの!?」というところ。 

個人的には今回の弾丸食事、路線図ではなく、Googleマップを見て勉強しており、「意外と遠いなぁ」となっていたので、それには驚いてしまった。 

 

扉が開くたびに本格的な冬の北風が扉から吹き込んでくることには応えたが(扉に近い席だった)、何はともあれその通過駅の量で私を圧倒しつつ保温してくれたので、良かったのではないかと思われる。 

 

柏駅に着いた。

1文字の駅名標は余白が多く、この駅独特の雰囲気を醸し出している


 

この駅は何かと1文字の駅名として取り沙汰されることの多い駅な気もしている。 

首都圏管内だとここと蕨くらいしか、1文字の駅名というのは存在しないのではなかろうか? 

 

階段を上がり、トイレに向かう。 

ファストフードは基本的にご飯中に離れることは難しいし、駅にあるお店となると店内にトイレがあるというのも考えづらいので予め行っておこうという至極当然の話である。 

 

ところでここで気になる放送が・・・。 

「多機能トイレは男子トイレの脇にあります。多機能トイレをご利用の際は改札係員にお声がけください」というのだ。 

これは果たして「長時間の利用防止」が目的なのか、「安全に利用していただくためのご案内・介助」が目的なのかどちらなのだろうか。 

普通に考えたら手間でしかない気がするのだが、どうだろうか。 

 介助が目的ならばそれも正しい気がするが。

 

一般的に考えてエキナカの飲食店というのは中央口の近くにあると考えられる。 

まして、歴史ある由緒正しいチェーンとなれば尚更その確率は上がると思われる。 

ということで細い通路を通って、中央口方面に向かうことにした。 

 

まぁ、向かえばどこにあるか正直簡単にわかった。 

私が並んだ当初の人混み。列の中盤に来る頃にはさらに列の幅が増えていた

というか、わからないわけがなかった。 

すごい人混み。さらっと列に加わっては見たものの正直言って内心驚いていた。 

こんなことになるのかぁ、とふと思っていた。 

 

列の本数は4本。ファストフードだから回転率はいいはずなのだが、一体なぜと思うほどだった。 

最初数分は私が最後尾だったので中高年層のかたが「無くなっちゃうのね」と呟いていく姿をよく見かけた。 

歴史は37になるらしく、確かにその層がちょうどマッチングしている層なのかもしれない。 

 

待ち時間に柏駅構内に目を向けてみる。 

目の前のニューデイズでは、駅弁祭りと称して「大船軒の鯵の押し寿司」などを販売していた。 

申し訳ないが、この落ち切った駅弁遠征販売の評判の中で、よく遠征販売ができるなぁと素直に思ってしまった。 

 

大船軒はもちろん信頼しているし、そもそも大船軒の販売員はいないので、ニューデイズが店舗独自発注をかけて特売をしているのだろう、と推察されるが果たして売れ行きはどうなのだろうか。 

ちなみにメガホンを取り出して本気の宣伝をしていたことを付け加えておく。 

どう思うかはあなた次第。 

 

最後の曲がり角を曲がって、1列目に突入する。 

真上にはBeker’sの看板があるので記念に写真を撮ってみる。 

しかし、自撮りするほどの空き具合ではないので、ここは看板だけ。 

結局最後まで自撮りはしなかったなぁ、と。 

 

列の真ん中あたりで「ラスト・ベッカーズバーガー」の広告が打たれている。 

この位置のポスターは広告効果抜群なわけで、実際、入店したらば結構な人数がこちらを注文していた 

ちなみに宣伝文句は 

ベッカーズの歴史を感じて頂きたいとの思いで今の食材で可能な限り再現。 

私達が皆様にお届けする最後のハンバーガーです。」 

というもの。 

 

確かにこれは食べてみたくなるなぁと文章を読んで思うわけで。 

私達がお届けする最後のハンバーガーという一文に、最後の1店舗が閉店してしまうんだなぁという風に感じるわけである。 

当然ながら、ここの店舗のスタッフは今後配置転換もしくは、解雇されてしまうのだろうし、この場所も何かに活用されてしまえばもう跡形も無くなるし、ベッカーズ関連の事業部署も会社から消えるのだな、と思ってしまい勝手ながら色々と関わった人に思いを馳せるなどしていた。 

 

さらにまた、具材の納品もなくなるわけだし、とか他社ではあるものの流通事業に関わる一人間としてコンビニ人間)内部の予想を基に思うところをついつい増やしてしまうわけだ。 

 

店舗入り口の自動ドアの脇には閉店を知らせる告知文が小さいながら掲出されている。

閉店告示の紙。これもまたいつか見返してこんな日もあったと思うようになるのか。

また、時代に残された店舗という感じか、「クレジット・Pay利用不可」のマークも悲しげに見える。閉店が決まりこれだけの客数を達成しているのは相当なことだと思うが、クレジット非対応というのは平時の客数を暗に示してしまっている気もする。 

つまり、決済端末を導入するほど客数がなかったというのもあるかもしれない。 

 

ところで自動ドアは電源が落とされていた。 

店舗廃止告示直後はわからないが、少なくともここまで話題になり客が殺到することになったわけで、自動ドアの真下は満遍なくお客が並んでいるので、自動ドアの電源をつける意味が全くないというところじゃなかろうか。 

ちなみに、店内は暖房こそ効いているものの、やはりドアが空いているので雨の中では寒い。 

 

ドアの手前にも同じ「ラスト・ベッカーズバーガー」の広告が打たれているので、もし並んでいる途中に写真が撮れなければもう一度チャンスがあるということを覚えておいていただきたい。 

 

店内に入ってしまえばこちらのもので、列は先ほどの感覚よりもどんどん進んでいく。 

数人前になったらば備え付けのラックからメニュー表を取り出して眺めることにする。

 

何せ並んでいる間はやることがなかったので「メニューを選ぶ」というタスクがあるだけ待ちやすく感じる。 

専ら、ラスト・ベッカーズバーガー以外を頼もうとは思わないがそれでもみてみるのは面白い。 

 

ところで、店内の調理場だが、パンの発注数がおかしい。 

とてもおかしい。 

 

客数が増えたので増発注したのだろうか、にしても何段にも積まれていてすごい量だ。 

こればっかりは、さすがに当初の需要からは予測できなかった量なのだろう。 

天まで届くパンのコンテナ、という感じである。 

 

私は皆と同じく「ラスト・ベッカーズバーガー」のセットを注文した。 

セットはポテトとドリンクがつくので、ポテトとホットコーヒーを注文することにした。 

最初にコーヒーをレジを打ってくれた店員さんからお盆と共に渡され、それを持ってバーガーの受け取り口に移動する。 

バーガーとポテトは編みかごに入っているので、番号が呼ばれたらそれをお盆に載せ、空いている席に持って行けば喫食可能というわけだ。 

 

私は、あえて入り口側の空いているエリアを選択。

ラスト・ベッカーズバーガーのセットを注文

 

並んでいる後ろのお客を見つつの食事となった。別に羨むような視線があっても構わないので、とりあえず食事タイムとする。 

2人分と思しき少し大きいスペースが食事スペースになっていたので、結局他のお客さんよりお得だったかもしれない。 

 

正直言って食レポ大の不得意なのだが、なんとか思い出してかけるだけ書いてみようと思う。 

感想と事実が入り混じる読みづらい文章になることを前持ってお詫びさせていただく。 

 

さて、バーガーは一口で食べるには大きい気もするが、紙に包まれているので気にせずにガブリと噛みつける。 

パンが冷えておらずジューシーなのとレタスやらトマトの食感がシャキシャキしているのがとても美味しく感じるゆえんだと思う。 

また、お肉も2枚入っていて、いい意味で時代錯誤だなという構成のバーガーであった。 

ガブリといく瞬間こそは他人の目を気にする余裕もない。 

入り口側の席だろうがなんだろうが結局バーガーと格闘して仕舞えばなんでもいいのであった。 

 

どころか空いていて少し大きなスペースを得られたのでやはりこちらの方が得策かもしれない。 

今後、惜別訪問される方は覚えておくとライフハック的に良いかもしれない。 

 

さて、食事の写真に食事ではないものが映り込んでいることにお気づきだろうか? 

そう、クリアファイルである。 

 

これはラストベッカーズバーガーのセットを注文するともらえる記念品のクリアファイルである。 

記念品のクリアファイル。表裏同じ絵柄になっている。

一時期大人気だったらしく入り口には「納品次第の配布」と書いてあるが私の行った時はまだまだありますよ、との回答だった。

しかし、いつなくなるかわからないのでもし欲しければ早め、もしくは配布が確定的になったタイミング(誰かが報告してたりした時)を狙い撃ちして行かなくてはならないかもしれない。 

入口の納品次第配布の文章。人気がうかがえる。

いずれにせよ、欠品の場合はノークレームで穏便に済ませていただきたく思う。 

 

毎度、何かが廃止になるときはそういうお客が来るので、警戒はしているとは思うが何卒迷惑をかけないようにと一流通業界の人間としてお願いしたいと思うし、皆の思い出になる良い惜別になればと勝手ながら思う次第である。。。 

 

食事を終え、コーヒーを啜ったからには店を出なくちゃならない。 

先ほどの受け取り口の真横に返却カウンターがあるのでそちらの棚にトレイごと置いて返却とする。 

ごちそうさまでした、ありがとうございましたと声をかけると店員さんにも微笑んでいただいた 

 

皆が並んでいる出入り口改札に向いた出入り口がありせっかくなら行きと違う方を、ということで改札側の方を出てみる。 

この後は、改札を抜け少しお散歩するのだが、興味ないかたもいるかと思われる話なので、記事を分けたいと思う。 

同時に公開した以下の記事をお読みいただければ、ありがたく思う。 

 

sotetsu-travel.hatenablog.com

ということで惜別速報でした、ありがとうございました。