そてつ 旅行ブログ

旅行からは逃れられない運命なのさ…。

本所までちょっとお散歩した話

こんばんは、まもなく梅雨入りでしょうか。

雨で体調も崩れる時期、皆様どうぞお気を付けを。

 

 

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京橋郵便局から

ある水曜日、旅の始まりは京橋郵便局だった。

その日は、ほぼ毎週訪れる記念切手発売の関連イベントに顔を出していた。

切手発売日に開催される特別な消印を押印する会。東京会場は京橋郵便局に開設される。

決して毎週通うような常連ではないため、局員誰もが私に挨拶してくる、みたいな異様な状況ではないことを特記しておく。

この日は午後からアルバイトがあり、アルバイトに間に合うのは当然として、あと3時間ほど時間がある。

暇を持て余してバイト先で寝ているなども考えたのだが、早すぎるのもそれはそれで迷惑だろう。

 

さて、と頭を巡らせたときにふとあることを思い出した。

本所一郵便局の存在だ。

この郵便局は局長さん(真偽は不明だが他局ではなしたら異動なさったとも聞いた)が大のスタンプ好きで月替わりの旅行貯金スタンプを作成しているのだそうな。

本所一局の過去数回分のハンコ。工夫されている

毎月毎月行きたくなるのだが、なにぶん家から離れるため交通費が高く、今月分とその前の月の分もスタンプは押してくれるので2ヶ月にいっぺんで我慢している。

前回の訪問は3月。今は5月なのでちょうど2ヶ月なのだが、行く機会に恵まれず未だ今月分、先月分は押印してもらっていなかった。

少し離れるものの東京駅東側のエリアに来ること自体が滅多にない珍しいことゆえ、せっかくなので向かってみたいと思う。

 

いざ行かん、本所の地へ。

さて、本所一局に向かうルートはいくつか存在する。

まずは最寄りの東銀座駅まで歩き、そこから浅草線で浅草、それより10分歩くという方法だ。

次に、いっそ決意を固め、ここから本所一の郵便局まで歩くという方法。

あとは、途中まで電車、途中から歩きという方法だろうか。

あ、忘れていたがここから勝どき橋まで歩きそこから隅田川を泳いで上るという方法もなくはない。

まぁ、今回は順当に途中まで電車でいき歩くという方法にしよう。私とて金が無限にあるわけではないので、帰り浅草から220円もかけて東銀座まで帰って来るならなおさら、節約をしておきたいものである。

ちなみに、本所一郵便局で貯金するお金も必要不可欠なのでなおさらお金がなくてはならないだろう。

 

ということで都営の運賃表を眺めつつ運賃の変わり目を睨む。

本所一には少し離れるのだが運賃の変わり目である浅草橋駅までの初乗り乗車券を購入し、電車に乗ろうとする。

目の前に改札があるので無意識に乗車券を差し込む。

そして到着した電車の行き先を見て驚いた。

 

「特急 三崎口行き」

この瞬間僕はやらかしたと悟った。

浅草橋は方角的に見ても北なので、明らかに南に行くこの電車に乗っていいわけがない。

切符を放棄してアルバイト先に向かうかと思い、駅員氏に相談することにした。

すると改札証明というラミネートの紙をくれ、反対側のホームに向かってくださいと伝えられた。

駅長発行の「改札証明」と東銀座駅からの乗車券。駅構造に注意

この駅は特殊な駅構造ゆえ、間違える客が多いのかこういう用意があるらしい。

駅オリジナルだろうか、大きい案内がたくさんある。

階段を降りて、反対側のホームに向かう。

地下道でしかホームにアクセスできず、不便というよりはわかり辛いという感想だ。

しかし、案内が充実しているのも否めないので一概に都営交通は悪だと声を上げるわけにもいかないので駅員さんに迷惑をかけることがないよう十分に注意して乗りに向かうべきだと学んだ。

 

浅草橋駅から

浅草橋駅からは歩くことにする。

厩橋を渡り、本所一郵便局に向かうわけだが、ひとまずは国道6号を歩く。

国道6号沿い、私でもよく見知った会社のビルがたびたび表れ見ていて面白い。

まずは蔵前2丁目の筑摩書房から。私でもよく読んだ出版社の一つだ。

筑摩書房のビル。読んだ本を思い出してしまった

そのまま歩くとやけに古い看板を発見する。

久保商店という会社だ。

オレンヂニュースという広告看板なのだが、生まれてこの方その誌名を聞いたことがない。

オレンヂニュース取扱店の意味だろうか。しかし、この雑誌、知らないぞ??

もちろん私の知識不足というのも考えられるので、Google先生に聞いてみようと思った。

しかし、検索ヒットせず。

困った困った。

本当に業界誌なのかもしれない。

ちなみにこちらの久保商店さんは問屋さん店内にはあふれんばかりのおもちゃがあった。

しかし店先には「個人のお客様には販売していません」の表記が。

日本人からすれば問屋というものがおもちゃ屋に卸してそこで販売するという一連の流れがわかっているので販売しないのが当然といえば当然なのだが、外国人の多い街ゆえ、時たま入っていって店内を物色していく客もどきなどいるのかもしれない。

 

さて、少し道を進むとしよう。浅草に段々と近くなり、人も増えてきたものの断じて観光などではなく、ビジネス客だという格好だった。

この辺りは素人でも見知った会社が多いほどのものである。スーツマンも増えるわけだ。

そんな中でビジネスに欠かせない施設の案内看板を見つけた。

「浅草税務署」

この看板、驚くところは立体なのである。

公営の施設でデザインまでこだわっている案内看板は初めて見た。驚き

下から見た写真を撮っていなかったのは失態だが、このように少し浮いて見えると思う。

塗装で影付けをしているわけではなく、本当に立体なのが面白い。

 

厩橋

不易糊工業と書かれた看板と小学生時代によくお世話になった顔を見る。

フエキのりというカタカナ・ひらがな表記で見慣れていたせいか漢字で一瞬判断力が衰えたもののあの顔が全てを解決してくれた。

懐かしい、小学生のころお道具箱に入っていた。あ、そもそもお道具箱文化が懐かしいわ。

この顔を見たら110番のポスター並みによく覚えられるいい顔だと思う。

 

ようやく、厩橋が見えてくる。

厩橋遠景。これから渡るこの橋は昭和初期に架けられた

厩橋は明治7年に初めの橋が架けられた歴史ある橋である。

ちなみに現在の橋の竣工は昭和4年である。結局令和になっているので旧鉄橋よりもさては長いのではないだろうか。

 

今日はその橋の手前を右に曲がる。

本来の目的地は橋を渡ったさきにあるので一見して曲がる必要はないように思われるかもしれないが、結局郵便局に行きたいのでちょっと寄り道をしようと思ったというだけなのである。

寄り道をした先は蔵前郵便局。

古くからの地名を名乗るだけあり、とても大きく威厳ある郵便局かと思ってみれば、建物は古く耐震基準をよく耐えているなと褒めたくなるような小さな郵便局だった。

蔵前郵便局。ちなみに隣の郵便局は「くらまえ橋郵便局」

当然ながら大きい郵便局だけが正義とは言わないが旧町名だと謎の期待をしてしまうものでもあるのだ。

 

局員さんがいい人でチップ的に「つぶらなミカン」を買ってみた。

近年は惰性だけで仕事をするよくない局員も時たまいる(筆者は実際通帳を投げて返される雑な仕事をされた経験がある)のでこのような局員さんにはいつまでもいてほしいと本心で願う。

 

初夏のうららの隅田川

さて、話を戻してようやっと隅田川を渡る。

ここも川の上に区界が設置されており、ここで墨田区へはいる。

恒例行事の区界看板をパシャリ。上に高速が通っており、暗くなってしまう都合でいい写真にはならなかった。

区界の標識。橋を渡ったところにある。

あとはもう惰性でまっすぐ進む。すると石川玩具という会社が見えてきた。

石川玩具の本社。何の会社だか最初わからなかったがあとから気が付いた

実はこの会社、以前本所一の郵便局に来たときに気がついたのだが旅先でよく見る「ご当地ピンズ」シリーズの製造会社だった。

www.gotohchi.com

福山通運が同商品を箱で搬入だか搬出だかしていたことで気がついた。

 

裏手に本所一郵便局はある。

本所一郵便局の建物。2015年移転

新しく見えるが、そうでもない。以前は別の場所にあっただけで移転から数年経っている。

まぁ、そもそも私がこの趣味を始めてこの局に噂を聞いてきたときにはもうこの姿だったので知ったかぶりでしかないのだが。

4月のハンコは入学シーズンをイメージした学校。

5月のハンコは「五月場所東京」の文字入りだった。

4月と5月の局名スタンプ。

場所もハンコを作りやすいネタだらけ(相撲・スカイツリー隅田川花火 etc…)なので本当に生まれるべくして生まれたハンコ群なのだろう。

この文化は継承されていってほしいと強く願っている。

 

帰路

今度は浅草に帰る。

13時からのアルバイトがあるくせにもう11時30分。

本当はまた同じ経路で浅草橋まで戻ろうと考えていたものの夢になった。

まぁ、行きに苦労したし帰りはいいだろうと甘ったれたことを考えつつの出発となった。

しかし、浅草駅まではほぼまっすぐでさっき渡った厩橋の隣の駒形橋を渡ることになった。

都営浅草線なので駒形橋で問題ないが、これが東武線方面での仕事だったら間に合ってなかったなと思い少しぞっとしたところで右に浅草寺の駒形堂を見る。

浅草寺は別名があり、浅草観音というのだがその観音様が現れた場所(示現の地)である。

浅草寺の駒形堂。観音様がどんぶらこしてきて拾われた場所みたい

ちなみに、観音様は桃太郎のように隅田川を流れてきたんだとか。

浅草寺が示現の地から遠いのは拾った漁師兄弟の家に連れ帰って開いたかららしい。

東京最古の寺の由緒も調べるととても面白い。

 

ここから私は浅草線に乗ってバイト先にきちんと間に合ったのだった。

 

さて、今回も読んでいただきありがとうございました。

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