さて、久しぶりに母方のお里である山形へ向かうことになった。
祖父の23回忌ということで、法事への出席である。
ということで、月曜日は遅い授業しかとっていないし、せっかくなら楽しみ尽くそうということで、今回から数回はこの話をすることになるのでよろしくお願いしたい。
新幹線に乗るのもそうだがそれ以上に山形に行くということも久しぶりなのでこんな感じだったか!という体験記となりそうなのだがぜひ最後までご覧いただければと思う。
東京から
山形新幹線の始発駅は東京で、他の東北新幹線と同じ駅からでる。
しかしまぁ、驚くのは新幹線5路線分の列車を2つのプラットホームで捌いていること。
のりばはわずか4つで頑張っているので時たま混んでいる時もある。
しかしまぁ、今日は単なる土曜日なのだがとても混んでいる。
つばさ号は私と同じく法事だろうか、礼服とも見える黒っぽいスーツのおじさまおばさま方と、ツアー客で満席だった。ちなみに、後ろ側に連結されている仙台行きのやまびこ号は“推しのライブ”というものだろうか、若い女性が大量に並んでいた。
「業務連絡です」という放送がかかったあとドアが開きテッセイの社員さんが降りてこられた。
清掃業務に就いていらっしゃる方で丁寧に挨拶までしていただいた。
つばさ131号に乗り込む。
指定席は15号車でつばさ号は後ろのやまびこ号と対照的に全席指定の列車だ。
閉扉、発車。
出発して数分はひとまず買っておいた駅弁を眺める時間とする。
この駅弁、掛け紙からスルッと弁当が落ちないように掛け紙を折る工夫がされている。
ちなみにこの駅弁が今日の朝ご飯なわけだが名前は「江戸甘味噌カツ牛すき弁当」である。
味噌カツと牛のすき焼きが入っていて一見すると朝ごはんには重たいメニューにも見えるが、高校生の私からすればペロリと食べられる程度のものだ。
ごちそうさまでした。
埼京線に沿って大宮に向かう。
いい心地の天気で眠たくなってしまう。
ちなみにこの写真は眠い時にとった”緑茶”。センスが謎。
新幹線は快走し、北関東と言われるエリアに入る。
新幹線の走っていない都道府県として時たま「茨城県」が間違って入ることがあるのだが、駅がないだけで実際は東北新幹線が茨城県の古河市付近を横切る形で通っている。
この景色がそのあたりで、本当はこの近くに“古河”をアピールするように古河と入った会社の看板が立っている。
しかしまぁ、県民感情的な話をすれば駅がないと新幹線に乗れっこないし、こんなものは屁理屈でしかないと言われても仕方ないような気もする。
ちなみに、常磐線が新幹線のような高速アクセスの手段となっているので新しい新幹線の計画は持ち上がっていない。
茨城県の地方情報新聞サイトである「NEWSつくば」に以下のような考察が提示されている。引用させていただく。
このように考えると、全国で新幹線を検討していない自治体は、島である沖縄県と半島である千葉県を除くと、茨城県だけになってしまう。なぜ、茨城県では新幹線の議論が発展しなかったのであろうか?元々県土が平坦で温和な気候であるため、人口が分散し人口集積地ができにくかった。それゆえに、都市間輸送という考えが育たなかったのではないか、というのが私の考えである。一般的に、鉄道のメリットは、速達性、定時性、大量輸送などが挙げられる。一方デメリットとしては、莫大な建設費用と面倒な維持管理などが指摘できる。同じ費用と手間をかけるなら、道路をつくった方がよいと考えがちなのが茨城県人の気質ではないだろうか。
しかし、その茨城県に革命をもたらしたのが、つくばエクスプレス(TX)の開業である。今住んでいる場所から、東京へ通勤通学ができる。これは、地元住民のライフスタイルを劇的に変化させ、準新幹線ともいうべき機能を備えたTXは、沿線開発で移住してくる住民の心を鷲づかみにした。さらに、在来線ゆえに他社線との相互乗り入れが可能であり、新幹線よりも経済的であり、延伸の自由度も高いという将来性も備えている。
引用:NEWSつくば 「《茨城鉄道物語》3 茨城県に新幹線は必要か/塚本一也」より
つまり、人口が集中せず、様々なところに散らばっている都合上、新幹線では都市間高速輸送が見込めず、費用対効果を考えても道路の整備のほうが都合がいいということ、また、つくばエクスプレスの開業により、新幹線なしで都内への通勤も簡単になってしまったことこそが新幹線運動が起きないことの所以だという意見だ。
私はこの意見に納得してしまった。
確かに、茨城県の県都である水戸市は大きい。しかし「大洗」など首をひねるだけですぐに人の集中するまちが思い浮かぶ。
人口が散らばっている以上、各駅に止めるには高速輸送の手段として新幹線はもっとも除外されるに違いない。
VSアイス
ここで界隈では名を馳せるスジャータ製のアイスクリームを車内販売で購入してみる。
このアイスクリームはいつからか「シンカンセンスゴクカタイアイス」とも称されている。
その所以は固さでなにぶん溶けやすい車内販売でもカッチカチに凍っている。
どれくらいかといえば、握力30の私がプラスチックスプーンで本気で格闘してわずかにしか削れない程度である。
このアイスがここまで硬い理由を考察してみたが、もしかしたら生クリームなどの成分が濃く、硬くなりやすいのではないだろうか?
もっとも素人の意見なので実際のところはわからないが。
さて、アイスを完食するのとほぼ同じタイミングで福島駅に到着する。
この駅で私たちの乗るつばさ号と後ろ側のやまびこ号が解結する。
ここから先、私たちのつばさ号は山形線方面に、後ろのやまびこ号は引き続き東北新幹線方面へ向かうことになる。
どこで解結の作業をするのだろう?とホームを注視していると、明らかに駅員さんが集合しているところがあった。
ここで作業するのだろう。
作業内容を知っているのか知らないのか、子供とパパだろうか?親子がいたように見えたが、連結と違って単に分かれていく程度のもので特別な作業というのは存在しないはずだが満足なのだろうか?
ということで福島から先は次回更新で公開したいと思う。
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