そてつ 旅行ブログ

旅行からは逃れられない運命なのさ…。

まもなく廃止の陸奥田代郵便局に行ってきた話

キュンパス、この切符なんと都合のいい時期に発売してくれたことか。 

ちょうどよく東北に郵便局という用事ができた。 

つーことで、朝は6時から出発して東北へ進んでいく。 

今から行くのは八戸という街でいわゆる「みちのく」のみちのくたるエリアである。 

仙台で新幹線を乗り換えてはやぶさ号へ。 

はやぶさ1号 新函館北斗行きはグリーン車

あまりに混みすぎていて指定席が取れず仕方なく追加料金を支払ってグリーン車に乗車した。 

まぁ、指定席を予約していなかった僕の怠慢ではあるのだが、あまりの人気具合に腰を抜かしそうだった。 

ちなみに、盛岡駅での新幹線の切り離しの見学には普通車から30人ほどの人が出てきていて、切り離された瞬間に皆一斉に走って帰っていった。 

観光客だけで少なくともこの人数は殺到しているのだから激戦となるのもわからんでもない。

ここぞとばかりにグリーン車特権でゆったり歩きながら急ぐ人々を見学していたのはここだけの秘密としていただきたい。 

 

グリーン車の前でゆっくり走って帰っていく人を見る私。

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八戸駅に着いて車に乗り換える。 

八戸は青森県の中でも比較的栄えている街かなぁと思っていたが案の定でキュンパス効果もあり、新幹線からは大勢の人が降り立っていた。 

八戸駅に無事到着

山に登る格好の人、スーツの人という多様な格好の人が新幹線から一様に放たれていく様は流石だなぁと感動した。 

雪もまだ積もっていて、寒い。寒い。 

八戸駅前の様子。3月初旬ではまだ雪が残る

ダウンで助かったというところか。 

これでパタゴニアのちょっと薄手のやつだったらば僕は確実にダウンしてしまっていた。ダウンだけに

 

車の中はあったかいが趣味の都合上すぐに降りるので下手に上着は脱げない。 

脱ぐとエラやっちゃになる。 

 

郵便局にちょこちょこ寄りながら時間にしてお昼の1250分、目的地の陸奥田代郵便局に到着した。 

場所は階上岳の麓も近い山奥といって差し支えないところにある集落で、人の気配は感じるものの車もあるし困らないかもしれないな、という土地。 

岩手も近い県境のところにある郵便局だった。 

 

むつたしろ郵便局と読むこの郵便局は明治32年に開局した。 

現在とは若干場所が違うが、以前の郵便局の建物は残っていない。 

現在の建物に移転してきたのは今から60年前のこと。 

その時新築だったこの建物は現在では築60年となってしまった。 

築造60年の局舎

その時の最新技術から筋交を入れるなどの工夫で耐震基準を免れてきたこの郵便局も今般の新耐震基準によって耐震可能性が基準外になってしまった。 

そこでこの局を移転して存続するかなどこの局の今後についてさまざまな協議が重ねられてきたが営業成績等の兼ね合いなど諸事情もあり営業を終了するという結論に至ったとのことだった。 

今後はこの地域には郵便局の設置がなく、最寄の郵便局は階上郵便局か島守郵便局になってしまうとのことだった。 

いずれもこの局からは離れてしまうので地域住民としてはちょっと不便になる形となる。 

 

それではこの局での収集物を見ていただこうと思う。 

風景印 

図案は伝統芸能のエンブリが中心に、タバコの花と近隣の階上岳が描かれたもの。 

エンブリはちょうど2月の中旬から下旬の開催で惜しくも間に合わなかった 

せっかくなら見てみたかったが残念だ。 

 

葉タバコの花はこの付近の一大生産物として農業の中心に長年なってきたものだった。 

始まりは1940年ごろと言われている。 

名産となった所以は東京ドーム2000個分とも言われる農地の広さ。 

その広さを生かし、葉タバコの生産が現在でも続いている。 

しかし、健康志向の増加や後継者不足で年々生産者数は減ってしまっているという。 

今後が注目される。 

 

階上岳は標高739mの山で大開平のヤマツツジ群生地までは容易にアクセスすることができ、そこから山頂へはたった20分ほどで到達可能。 

階上海岸とともに復興のシンボルとなった観光地で三陸復興国立公園に指定されている。 

周りに高い山がないため山頂からの眺めが良いことでも知られる。 

また、山頂の三角点は青森県初めて設置された一等三角点でこちらも有名となっている。 

 

和文

和文印は「青森・陸奥田代」という記載内容。 

県名除外の要件を満たしてないので基準通りの県名入りですね。 

局名が四文字なのでA欄完結です。 

今回は午後訪問したので午後印になっています。 

 

和文ローラー印 

和文ローラー印は「青森陸 奥田代」という感じ。 

四文字の局名ゆえ改行位置がここになってしまうのはしょうがないのかなぁ、でも工夫して欲しかったなぁという感じもする。 

奥田代郵便局というのも実際にありそうだから笑 

 

欧文印 

欧文印は「MUTSUTASHIRO」でD欄に「AOMORI」が入っている形 

確かに微妙に長いね、アルファベット表記にすると。 

 

欧文ローラー印 

欧文ローラー印は「MUTSUTASHIRO」というもの。 

こちらはスペースの都合か県名や郵便番号の表記はなし。 

そもそも欧文ローラー印自体の存在が珍しいのでなんでも良いが 

 

 

ということで陸奥田代郵便局の訪問談話でした。 

新局、おいらせ青葉郵便局(仮称)にも向かう予定なので何卒そちらの記事もよろしくお願いいたします。 

 

【おまけ】

「郵便局の閉店のお知らせ」の紙

局名ゴム印は絵がはいった「タカラ印」、内容は「ツツジ」と「階上岳